(027)米国債について、その①
初めに
じっちゃま曰く、《ひとつの資産が大きな動きをすれば、全体としてリスク調整する必要が出ます。株式がぐわんぐわんに動いたら…それが債券のストラテジーにも影響するし債券がぐわんぐわんに動いたら…それは株式のストラテジーに影響します》
株式投資に於いて債券を理解する事は必須です。今回は債券について勉強してみました。
市場規模
じっちゃま曰く、《株式市場のスケールより債券市場のスケールのほうが大きいんです。主は債券、従は株式。その主従関係をまちがえないで!》
という事で、実は債券市場の方が地味ですが文字通り桁違いに大きい様です。
◼️世界の株式市場規模 : 6200兆円
◼️世界の債券市場規模 : 1京447兆円
ちなみに、ニューヨーク市場は25兆ドル、ナスダックで20兆ドル、米国債で20兆ドルの規模だそうです。
米国債とは
米国債とは米国財務省が発行する米国政府の債務証券(公債)です。基軸通貨である米ドルを有する米国の債券市場は世界で最も重要な債券市場の一つです。
米国債は償還までの期間によって主に次の3種類に分けられます。
①T-BILL(Treasury Bill) : 財務省短期証券。 期間が1年未満の割引債。
②T-NOTE(Treasury Note) : 財務省中期証券。
③T-BOND(Treasury Bond): 期間が10年を超える利付債。
国債の仕組み
国債を購入する投資家は、国債を満期までの間保有することで得られる利子(クーポン)を得ます。貸したお金である元本は、国債が満期になった時に償還されます。国債が満期を迎え、償還される期日を満期日と言います。満期日は国債により異なり、1年未満から30年以上の満期まで多種多様です。
◼️例
•満期: 10年
•表面利率※: 5%
•額面金額: 100万円
※表面利率=クーポンレート。額面金額に対して受け取れる年間の利率
この場合100万円の5%で(5万円)の利子を10年間つまり合格50万円受け取ることができ、10年目の満期を迎えた段階元本の100万円が償還されます。
国債と金利
あらゆる金融商品と同じ様に、国債も需要と供給で価格が決まります。国債の供給者は政府、需要者は投資家です。この需給バランスを決定付ける大きな要因として《金利》は重要な役割を果たします。
元本も基本的には保証されているため、低リスクの国債は投資家にとって魅力的な投資商品と映るはずです。
また国債金利は《経済の体温計》とよばれます。景気が良ければ企業は少々金利が高くてもお金を借ります。これが国債にも反映されます。景気が強いとFRBの政策金利(短期金利)も将来の利上げが意識されます。そのため長期の国債金利も影響を受けます。
最後に
今回は国債のさわりについて整理してみました。次は米国債を理解していく上で必要な項目を整理したいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます☆