masa_stocksの《じっちゃま》投資技法への考察

じっちゃまから学んだ事をまとめています。

(033)インドでワシも考えた〜インドへの投資検討③〜

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初めに

じっちゃま曰く、《国としてはインドに注目している。ドルが強いのは懸念材料。原油価格が高騰するとこの国は脆い》という訳でインドの弱点について調べてみました。

ドルが強いのは懸念材料

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(表=インドの主要国との輸出、輸入額、JETRO資料抜粋)

インドは慢性的に経常赤字となっています。その中で数少ない黒字の貿易相手国が米国です。

米国の利上げが続きドル高圧力がかかる様な局面では、海外投資家が新興国から資金を引き揚げる可能性があります。特に慢性的に経常赤字国の通貨が対ドルで売られる事になり、インドルピーもその最たる例となってしまいます。また原油の8割強を輸入に頼るインドでは、原油価格上昇は経常赤字増加に直結するためルピーの下落要因となります。

原油価格が高騰すると脆い

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(表=インドの主な輸出、輸入品目、JETRO資料より)

インドは主に中東から原油を輸入し、国内で精製し石油化学関連の製品を輸出しておりこれが輸出のトップです。原油価格が上昇しても石油化学製品の価格がそれに応じて改定出来なければ利鞘は減少し輸出の四分の一を石油化学製品に依存するインドは大きな影響を受けます。

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(図=主要国の一次エネルギー消費推移、一般財団法人日本エネルギー経済研究所抜粋)

上図は主要国、地域の一次エネルギー消費の予測です。人口の大幅な増加が見込まれるインドでは他地域より急激な増加が見込まれます。

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(図=主要国の石油消費見通し、一般財団法人日本エネルギー経済研究所抜粋)

また上図は主要国、地域の石油使用料の見通しです。先進的な地域では環境保護の観点から天然ガス化等が進み石油消費は減少に転じますが、インドでは依然上昇し続ける見込みです。これも原油価格の影響を受けやすい一つの要因と考えられます。

《メモ》

◼️一次エネルギー: 自然界に存在するそのままの形を用い、エネルギー源に使われているもの。石油、石炭等の化石燃料、水力、火力、、太陽熱などの再生可能エネルギーが該当。

◼️二次エネルギー: 電気やガソリンなど一次エネルギーに手を加えて得られるエネルギーの事

 

最後に

人口増加ではボーナスを享受しているインドもエネルギーの観点からは弱点を背負っている事になります。まだまだ情報不足ですのでどんどん勉強していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます☆

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