masa_stocksの《じっちゃま》投資技法への考察

じっちゃまから学んだ事をまとめています。

(029)米国債について、その③〜諸々データの見方〜

f:id:masa_stocks:20211002085431j:image

 初めに

じっちゃま曰く、《くやしいけど株の市場参加者より債券の市場参加者のほうがずっと洗練されているし普通正しいです。そういうものなんです悪いけど。》株式市場参加者より洗練された債券市場参加者の動きを知るために必要な項目を整理してみました。

イールドカーブとは

f:id:masa_stocks:20211005231412j:image

(図=トレイジャリーイールドカーブ)

イールドカーブとは残存期間が異なる複数の債券などにおける利回りの変化をグラフにしたもので、一般的に横軸に残存期間、縦軸に債券などの利回りをとります。複数年にわたるデータを三次元的に示したものもあります。

 イールドカーブは右上がりの曲線になり、この状態を順イールド逆に短期金利長期金利を上回り、イールドカーブが右下がりの曲線となっている状態を逆イールドといいます。
※Treasuryとは米国財務省証券つまり米国債を意味します。

イールドカーブ変化の型とセクターローテーション

 イールドカーブは経済が成長する景気拡大時に見られるのが一般的です。この場合、投資家はインフレと将来の金利の上昇の見返りとして、長期債券には高い利回りを要求します。

 フラットなイールドカーブは、景気が拡大から後退に向かう時期(反対に景気拡大時期)にみられます。例えば急激な経済成長を抑えるため、中央銀行金利を引き上げるとこの様なイールドカーブになります。この場合金利引き上げに応じて短期金利が上昇しインフレ期待が収まっていくため長期金利は低下します。

 イールドカーブとなる場合、長期債の利回りが短期債よりも低くなり、イールドカーブが右肩下がりとなっている事を意味します。この形は金利とインフレ率がどちらも下降している景気後退時に見られるのが一般的です。過去の例では景気後退が始まる1〜1.5年前にイールドカーブが反転しています。

詳細に分けると下記の様になります。

①ブル•フラットニング

f:id:masa_stocks:20211004140821p:image

停滞初期。短期金利の低下と相対的に大きな長期金利の低下が見られる状況。景気先行きは強くない。

②ブル•スティープニング

f:id:masa_stocks:20211004140831p:image

景気後退とそれに伴う金融緩和が始まった状況。短期金利は低下。短期長期の金利差が大きくなる。

③ベア•スティープニング

f:id:masa_stocks:20211004140845p:image

景気回復期。長期金利が上がり始める。将来の金融引き締め感が出始める。

④ベア•フラットニング

f:id:masa_stocks:20211004140852p:image

景気加熱感があり金融引き締め。長期短期金利ともに上昇。

↓↓金利と株価の関係↓↓

[013]景気•金利とセクターローテーション|Masa|note

 

 ドットプロットとは
 f:id:masa_stocks:20211003135148p:image

(図=ドットプロット例、Bloomberg引用)

じっちゃま曰く、《経済予想サマリー(SEP=俗称ドット・プロット)が今年最初に示される。これは、FRB全員にFOMC前にアンケートを配って、『今年のGDP政策金利、インフレ率はどうなる?』といった内容のアンケートをとるサマリー》

 米連邦公開市場委員会FOMC)終了後に公表される政策金利見通し、委員会メンバーのこれからの金利の予測です。委員会メンバーの金利見通しですので今後の市場への影響を示唆している事は言うまでもありません。

債券と株式の関係

またじっちゃま曰く、《自分よか正しい連中がいる……それなら、それでいいじゃないですか? そいつのトレードを真似しまくればいいだけ(笑)「債券の投資家のほうが巧いんだから、株やっている我々は債券の方みてトレードしろよ!」…というだけの話。》

債券価格と株価は負の相関関係、シーソーの関係です。一般的に債券価格が上昇すると株価は下落し債券価格が下落すると株価は上昇します。洗練された債券市場参加者の動向を見る事で株式市場の方向性をとらえらるため要マーク必要です。

 

↓↓金利と株価はこちらで整理↓↓

[012]金利と株価|Masa|note

最後に

債券について色々とまとめてみました。株式投資を行うにしても、幅広い知識を身につけて総合的な判断に基づき投資していきたいと思います。


↓↓よけばクリックお願いします↓↓

最後まで読んでいただいてありがとうございます☆